注文住宅の完成見学会は割引と関係あるの?完成見学会の施主のメリットや注意点は?

本記事においては、取材費用及びアフィリエイト等の広告収入をいただいた上で掲載しています。

注文住宅が完成した後に行われている完成見学会。
完成見学会には施主にとってどういったメリットがあるのか知りたいという方が多いのではないでしょうか?

完成見学会をすると
・仕上げやハウスクリーニングが丁寧になる
・住宅の価格が割引される
といったような話を耳にしますが、実際のところどうなのでしょう?完成見学会を行うことで施主側に利点はあるのでしょうか?
今回は施主が注文住宅の完成見学会を開催するメリットや注意点について解説します。

注文住宅完成後に行う完成見学会の施主側のメリットとは?

注文住宅を検討する際にモデルハウスや住宅展示会に行く方は多いかと思いますが、本来はリアルな住宅を見せてもらった方が圧倒的に住宅設計や間取りなどをイメージしやすくなります。しかし施主側からしてみれば、自分の住宅を見学させて欲しいと言われて抵抗のない人はいません。
これは注文住宅を建てたほとんどの人が感じることで、完成見学会を断る人も少なくありません。では注文住宅が完成した後の完成見学会では、どのようなメリットがあるのでしょうか?

・謝礼金がもらえるケースがある
・フローリングのワックスがけを無料で提供してもらえるケースがある
・本体価格から割引が適用されるケースがある
・無料でハウスクリーニングがつくケースがある
・希望のオプションが選べるケースがある
・ご近所さんとの交流が図れる

注文住宅を依頼した施工会社によってサービス内容や割引価格などが違ってきますが、最初から完成見学会のための費用を割引して見積書を作成するところもあるようです。また、割引ではなく施工会社から施主側に謝礼金を渡される場合がありますが、お金ではなくお酒や観葉植物など品物として渡されることが多いでしょう。
冒頭でも少し触れた完成見学会をするにあたり仕上げが丁寧になるといったことは、完成見学会をする・しないは関係ありません。

住宅完成後、目立った傷や汚れ、施工ミスなどがあればすべて綺麗に仕上げるのが施工側の仕事です。
当日は施主側が立ち会うケースは基本的にありませんが、完成見学会に来てくれた方の名簿一覧にご近所さんの名前があれば、地区や町内付き合いがスムーズに繋がっていくかもしれません。とくに年配の人は自分がマイホームを建てた時代と重ね合わせて、完成見学会を通しての感想やアドバイスなどをしてくる方は多いです。
完成見学会をしたことで声をかけられたりする機会が多くなるということは、今後新居で生活していく施主側にとってメリットになると言えるでしょう。

完成見学会を行う時の注意点

そもそも注文住宅の完成見学会とは施工会社のために行うためのもので、実際に建てた住宅をたくさんの人に見てもらい次のセールスにつなげるといった利点があります。
住まいづくりを計画している人をターゲットに、完成した住宅を見てもらうことは非常に営業する上で有利になります。では、施主側としては内覧会をする時どのようなことに注意すべきなのでしょうか?

完成見学会を行う際は施工会社側からある程度のルールや規定などが指定されていますが、来場者にはどんな方が来るのか予測できません。
汚い手で触られたり、小さな子どもに壁や建具などを触られたりすることもあるでしょう。
他人に住宅を評価されるのは仕方のないことかもしれませんが、傷つけられたり汚されたりしないよう注意する必要があります。

また、完成見学会では基本的に白手袋や靴下の着用やスリッパを履くことを鉄則としているところが多いです。
完成見学会をした後は清掃業者が一度クリーニングに入りますが、他人の手垢や手油が付着するのを快く思う人はいません。
施工担当者が自主的に白手袋やスリッパなどを準備してくれますが、来場者が多くなるとどうしてもチェックが緩くなってしまいます。

施主側は完成見学会を行う前にルールをきちんと明確にしてもらい、汚れ防止や傷防止のためのグッズを用意してもらうようにしましょう。

完成見学会が終わったら入念なチェックを忘れずに

内覧会後はできるだけ清掃業者が入る前に一度施主側がチェックを行ってください。
子どもの目線の高さで見てまわると傷や汚れなどが見つかりやすいです。家を建てたい世代は30~40代の人が多く、ほとんどの人は子ども連れです。
子どもは床の間に上がったりクローゼットのパイプにぶら下がってみたり、家具が設置していれば扉を開けたりします。小さい子どもによくあるのが持参したおもちゃを建具にぶつけてしまったり、木のフローリングに落としてしまったりして傷がついてしまうケースも珍しくありません。
施工側が対応できなかった場合制御できるのは親のみですから、子どもに立ち入ってもらいたくない場所は事前に決めておくというのも一つの方法です。
そして、万が一傷や汚れが見つかったら遠慮せずに、すぐに担当者に修繕してもらうように伝えましょう。引渡し後に発見しても完成見学会の時にできたという確証がないので無償で対応してもらうことが難しくなります。

完成見学会が決まる前に確認しておくべきポイント

注文住宅を少しでも安くしたいという場合、一番手っ取り早い方法が「割引」です。
多くの方にとって「住宅」は、一生のうち最も高い買い物になるのではないでしょうか。

注文住宅の割引には総費用を安くするパターンとオプションをサービスするパターンがあります。

住宅の割引は例えばもともとの設定価格が3,000万円だった場合、割引を適用して2,800万円に割引かれるケースが一般的です。
しかし、最初から施工側の方から「割引します」と言い渡されるパターンはほとんどありません。
多くの会社では競合他社と比較された時「我が社で契約してくれたら○○円割引しますよ」と切り出してくるでしょう。
最近では、注文住宅に太陽光発電システムを設置する方が増えてきているため、オプションとして設置費用を無償にするといった割引方法も見られます。金額そのものは割引されませんが、設備機器や仕様のグレードアップなどでサービスをしてくる会社も多いようです。

しかし、どちらの割引方法でも完成見学会開催を条件にしている場合が多く、完成見学会が行われる前提で割引交渉に承諾するところも少なくありません。
本来、施工会社というのは最初から割引されても十分採算が取れるような価格で設定されています。ですから割引の要求をせずに注文住宅を定価価格でそのまま購入すると、実際の商品価格よりもかなり高く支払いをしなければならなくなります。
別の理由では、定価価格に余裕がない代わりに下請け業に無理を強いている場合もあるでしょう。同じ仕事であっても今回は利益が少ないとわかれば下請け業者も気持ちのよい仕事はできないので、利益が少ない分手抜きをされてしまうかもしれません。

そもそも工事費の中に正当な利益しか組み込まれていなければ割引というものはできないものです。完成見学会の開催を条件に割引をするというのは、もしかしたら契約を取りたいがために「割引」を利用している、もしくは最初から割引される分の利益が上乗せされているということが考えられます。
反対に最初から「うちは割引しません」とはっきり申し出て来られた方が、信頼できる会社と言えるかもしれません。

最後に

今回は注文住宅の内覧会が割引の対象になるのか、内覧会のメリットや注意点について解説しました。
注文住宅の内覧会は強制的なものではありませんが、割引をする条件で開催を依頼される場合があります。施主側のメリットはあまり期待できませんが、場合によっては気になるオプションをサービスしてもらうことや、本体価格から何%か割引してもらえる可能性もあるでしょう。
内覧会にはメリット・デメリットどちらもあるので、住まいづくりの計画段階で必要かどうか検討してみてください。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。