注文住宅の「収納不足」に要注意!十分な収納を確保するコツとは
注文住宅を建てる際、ぜひ気をつけてほしいのが「十分な収納」を確保することです。
注文住宅では、家を購入してから「収納が足りない」と後悔する人が少なくありません。収納が不足していると、そのうちリビングや寝室といった生活スペースにも荷物があふれてしまうでしょう。
片付けのできない家にならないよう、今回は注文住宅における収納づくりのポイントをご紹介します。
この記事の目次
どうして収納スペースが不足してしまうのか
収納づくりのポイントを知る前に、そもそもどうして収納が足りなくなってしまうのか、その理由を押さえていきましょう。
・収納の軽視が収納不足を引き起こす
注文住宅を購入する際、多くの人は収納スペースよりもリビングやキッチン、住宅の外観や内装といった部分にこだわります。「収納なんてどうとでもできるし、適当で良いだろう」と後回しにしたり、適当に決めてしまったりする人も少なくありません。
その結果、
「寝室にクローゼットはあるけど、奥行きの計算を間違って布団がきれいに収まらない」
「キッチンにおしゃれな造作の飾り棚があるけど、棚の幅や高さが足りなくて必要なものを収納できない」
といった収納不足につながってしまうのです。
・いま所有している荷物の種類と量を把握できていない
荷物の量や種類は、人によって違います。ファッションが好きで大量の服を持っている家族がいる場合、通常のクローゼットより容量の大きなウォークインクローゼットを作った方が良いでしょう。家族全員が何らかの趣味を持っていて、たくさんの荷物があるなら意識して収納を広くした方が良い場合もあります。
注文住宅の収納を考えるときは、いま所有している荷物の種類と量を把握し、より効率良く片付けるにはどのような収納があると便利なのかを考えましょう。
収納不足を防ぐ!注文住宅における収納づくりのポイント
・収納の広さは「床面積の12~20%」が目安
一戸建ての収納スペースは、延べ床面積の12~15%必要だとされています。
1人分の荷物を収納するスペースが約1畳、それとは別に家族で共用する荷物の収納スペースを何畳か確保すると、ちょうど住宅の12~15%になるイメージです。せっかく広いリビングや寝室を作っても、後から購入した衣装ケースや収納棚で家が埋まれば快適な空間になりません。どのような間取りにする場合も、最低限の収納スペースを確保しておきましょう。
・ライフスタイルに合わせた収納を考える
料理が好きで珍しい調理器具が複数ある場合は、キッチンの収納を広く取ったり、キッチン横にパントリーを用意したりするのがおすすめ。洗濯を効率化したい場合は、洗濯機を置く洗面所に家族の下着やタオル等を収納できる棚があると便利でしょう。
また、同じ大きさの収納棚でも、ハンガータイプのほうが使いやすいのか引き出しがあったほうが使いやすいのかは、人によって違います。ライフスタイルや趣味・好みに合わせて、収納の形や収納を配置する場所を工夫しましょう。
・「すぐに使わないもの」をまとめておける大型収納があると便利
マンションから一戸建ての注文住宅へ引っ越すと、多くの場合で荷物が増えます。子供ができればベビー用品や子供服なども必要になりますし、庭があることでガーデニングに目覚める可能性もあるでしょう。夏用のビニールプールや冬用のこたつなど、使う季節が限定される荷物もあります。
そのため、「すぐに使わないもの」をまとめて放り込んでおける大型収納があると便利です。とりあえず荷物を片付けられる空間があれば、リビングや寝室の収納を必要最低限の大きさに抑えられます。
・収納スペースは「幅」と「奥行き」で考えよう
間取りの設計時に使う図面には、収納の「坪数」だけが記載されていることも少なくありません。坪数では具体的な広さをイメージできないため、担当者に話を聞いて、詳しい幅や奥行き等を書き込んでもらいましょう。
また、収納の広さを決める際は、幅と奥行きを重視するのがおすすめです。高さはともかく、収納の幅や奥行きが足りないとそもそも荷物が入りません。かといって、奥行きを深く取りすぎれば部屋は狭くなってしまいます。現在使っている収納の幅や奥行きを測って、より使いやすいサイズに調整しましょう。
・デッドスペースを活用しよう
生活空間を減らさずに収納を増やすコツが、デッドスペースの活用です。階段裏に棚を設けたり、比較的使う機会の少ないリビングの隅をパントリーやリビング収納にしたりすれば、部屋を広く使えます。
まとめ
自分たちの生活や好みに合った必要最低限の収納を確保して、収納不足を防ぎましょう。ただ、工夫を凝らした収納のアイデアが本当に使いやすいかどうかは、現物を実際に確かめてみないと実感し辛いもの。
各社が行っている住宅の完成見学会では、標準仕様の収納ではなく、各家庭がこだわり抜いた収納を確認できます。
実際に家を建てた方のアイデアを自分の目で見てみると、思いがけないところに気がつけることも多くあります。新生活をより豊かで便利なものにできるよう、積極的に完成見学会を利用しましょう。
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